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「紅蓮館の殺人」最強の若手本格ミステリ作家が書いたタイムリミット(山火事)館物!

02ミステリ小説

あらすじ

~あらすじ~
山中に隠棲した文豪に会うため、高校の合宿を抜け出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。

救助を待つうち、館に住むつばさと仲良くなる。

だが翌朝、吊り天井で圧死した彼女が発見された。

これは事故か、殺人か。葛城は真相を推理しようとするが、住人や他の避難者は脱出を優先するべきだと語り――。

タイムリミットは35時間。生存と真実、選ぶべきはどっちだ。

出典元:Booklive 内容紹介

本書のジャンル・特徴

  • 本格ミステリ
  • 密室殺人
  • クローズドサークル
  • 奇妙な館
  • 物理トリック
  • 山火事
  • タイムリミット

考察

特殊設定薄め、王道ミステリ風味

1・2作目は特殊設定で攻めてきた阿津川さん。

3作目である本著は特殊設定を薄めて、昔ながらの王道ミステリ風味。

1作目の「名探偵は嘘をつかない」から端正なロジックについては評価されていましたが、今回はさらに絶好調という感じです。

テンポの良い展開

ダブル探偵による多重解決や、迫りくる火の手、過去の未解決事件との繋がり等、次々と謎、推理が続いて行くので目が離せない。

「名探偵は嘘をつかない」では逆に色んな要素が詰まりすぎてて、少しゴチャゴチャしていた感がありましたが、本作は程よいボリュームで洗練されているように思います。

ホームズ・ワトソンの関係性

今村昌弘さんの「魔眼の匣の殺人」しかり、ホームズ・ワトソンの関係性をテーマに据える作品って結構ありますよね。

ちなみに、ベテラン勢で一番コアな所を攻めているのは麻耶雄嵩さんだと思いますね。

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