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「Iの悲劇」米澤穂信の新作は”日常の謎”の新境地!?

02ミステリ小説

あらすじ

~あらすじ~

一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。

山あいの小さな集落、簑石。

六年前に滅びたこの場所に人を呼び戻すため、Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。

業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。

人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香(かんざん・ゆか)。

出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和(まんがんじ・くにかず)。

とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣(にしの・ひでつぐ)。

彼らが向き合うことになったのは、一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった。

徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!

そして静かに待ち受ける「衝撃」。

『満願』『王とサーカス』で史上初の二年連続ミステリランキング三冠を達成した最注目の著者による、ミステリ悲喜劇!

出典元:版元ドットコム(https://www.hanmoto.com/)

本書のジャンル・特徴

  • 本格ミステリである
  • 日常の謎
  • 社会派ミステリ
  • 市役所もの
  • イヤミス

考察

本格ミステリらしからぬ舞台設定

日常の謎において今やトップランナーである米澤穂信さん。

また、本作で新たな挑戦をしかけたようです。

ホームズ役は学生、取材作家と来ましたが今回は、なんと、市役所公務員。

日常の謎の場合、人が死なないため「何故ホームズがその謎を解かなければならないか?」について作りこむ必要があります。

今までの作品では千反田えるの好奇心や、太刀洗万智のジャーナリスト信条でしたが、今回は単なるお役所仕事のため!?

やはりキャラクターや心理描写が上手い

蘇り課も個性がありますが、住人も癖が強い

クレームがリアル

架空のキャラクターでありながら、実際にいそうなんだよなぁ。

主人公に共感してしまう。

イラっとしてたら、あれっと謎が出てきて、もやっと解決。

課長の実は強キャラ感。

本格ミステリでありながら社会派ミステリ

社会派にしては本格成分が多いような気もするし

本格ミステリにしては社会派成分が多い気もする。

本作をどちらに分類すべきなのかは、わかりません。

ただ、いずれにしても、本格・社会派どちらと捉えても結末のまとまりが良い作品なのでカタルシスが得られます