こんにちは!本格ミステリブロガーのアボカドです。
今回は『「虹の歯ブラシ上木らいち発散」何故面白いのか徹底考察』と題して、小説「虹の歯ブラシ上木らいち発散」についてまとめてみました。
あらすじ
~あらすじ~
『○○○○○○○○殺人事件』で鮮烈デビューした「奇才」による待望のメフィスト賞受賞第1作!
上木らいちは援交をする高校生で名探偵でもある。
殺人現場に残された12枚の遺体のカラーコピー、密室内で腕を切断され殺された教祖、隣人のストーカーによる盲点をつく手口――数々の難事件を自由奔放に解決するらいち。
その驚くべき秘密が明かされる時、本格ミステリは新たな扉を開く!
さらにパワーアップした傑作短編集登場。
出典元:版元ドットコム(https://www.hanmoto.com/)
本書のジャンル・特徴
- 本格ミステリ
- 短編集
- エロミス
- アリバイトリック
2作目にして初の短編集。
本作も前作に続き「エロミス」
「虹の歯ブラシ上木らいち発散」のココが好き!
- どんでん返し
- 青(教祖の話)と緑(盗聴の話)は傑作
- ラブホテル清掃員の安井さん(おばちゃん)がいいキャラ
- ミステリに向いた端的でわかりやすく、必要十分な文章力
SNS、読書メーターで評価が高いのは青(教祖の話)。
この短編の中では推理が最も丁寧で、読者(愛人)への挑戦状(問いかけ)も挟まれているので、本格ミステリとしての純度が高い。
真相のインパクトもデカイ。
私が、一番好きなのは緑(盗聴の話)。
トリックとエロプレイが何故が上手くかみ合ってしまった傑作。
早坂さんが書かなかったら誰も書かなかっただろうという稀少なトリックだと思います!
早坂さんの文章は本格ミステリに特化しているように感じます。
分かりやすく、無駄がない洗練された文章。
小説で冗長で読みにくい文章だと読む気力が続かなかったりするんですが
早坂さんの文章はいい意味で、まるで引っかかりがない。
ライトっぽい作風だからではなく、意識して洗練した文章を書いているから読み易いんでしょうね。
「虹の歯ブラシ上木らいち発散」のココがイマイチ!
- 終盤のメタミステリ感はあまり好きじゃない
- 前作に続き、女性に薦めづらい
終盤のメタミステリは蛇足だったかなー。
いや、それこそが本作の魅力だろ!という方もいらっしゃるかもしれませんが。
まとめ
今回は『「虹の歯ブラシ上木らいち発散」(早坂吝)何故面白いのか徹底考察』と題して、小説「虹の歯ブラシ上木らいち発散」について紹介しました。
〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件に続き、独特な早坂ワールドが展開された本作。
前作と本作が面白かったと思った方は、もう、早坂信者の一員です!
他の作品も面白いので是非読んでもらえたらと思います。
では、今回もご覧いただきありがとうございました!
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