こんにちは!本格ミステリブロガーのアボカドです。
今回は『「RPGスクール」(早坂吝)がイマイチな理由徹底考察』と題して、小説「RPGスクール」についてまとめてみました。
あらすじ
~あらすじ~
「私は君たちにゲームを挑む」
すべてのゲーマー&推理小説愛好家へ。
『○○○○○○○○殺人事件』の奇才による青春バトルミステリ!
高校1年生の剣先は剣道で全国ベスト4になった実力者だが、幼馴染を通り魔から守れなかったため剣を捨てた。
ある日、超能力体験学習のため来校した超能力者イマワの死体が足跡のない運動場で見つかる。
すると学校が外部と遮断され、スピーカーから「脱出するには私を倒せ」という「魔王」の声が聞こえ、モンスターたちが出現。
剣先は超能力少女ミラを守るため、モンスターと戦い、魔王を探すのだが……。
魔王の正体とは? そしてイマワを殺害したのは?
驚愕の「新感覚」本格ミステリ!
出典元:版元ドットコム(https://www.hanmoto.com/)
本書のジャンル・特徴
- 本格ミステリである
- 異世界系
- 特殊設定ミステリ
- 学園ミステリ
- 多重解決
考察
「RPGスクール」のココが好き!
- 超能力・RPG要素をいれながら、端正な本格推理小説でもある
- エピローグの切なさ好き
- 無理やり詰め込んだ社会派ミステリ感
早坂さんの作品は「エロミス」系と「最新科学」系の2パターンに分かれます。
本作はどちらかというと、後者。
特殊設定要素・RPGの世界に入るというSF展開でありながら、
上質な謎解きのロジックが堪能できる。
推理による犯人・トリック探しの過程は、らいちシリーズよりも丁寧にやっているように感じました。
内容には触れませんが、本作でも早坂さんはしれっと社会派要素を入れている。
社会派要素を無理やり入れ込んだ感があるの、何だか嫌いになれないんですよね。
「RPGスクール」のココがイマイチ!
- 早坂吝作品にしては刺激が少ない
- 盛り上がりに欠ける
うーん。
らいちシリーズのぶっ飛び具合を期待してると肩透かしを受けてしまいますね。
超能力とかRPG要素とか、特殊設定を取り入れるのはいいけど、
そこまで活かされているような感じがなかった。
早坂作品は全部読んでてほとんど好きなのだけれど、この作品だけはほとんど印象がないんですよね。
まとめ
今回は『「RPGスクール」(早坂吝)がイマイチな理由徹底考察』と題して、小説「RPGスクール」について紹介しました。
では、今回もご覧いただきありがとうございました!