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後期クイーン的問題とは?徹底解説!【ミステリ初心者】

02ミステリ小説

こんにちは!本格ミステリブロガーのアボカドです。

本格ミステリー小説を読んでいると、良く出てくる「後期クイーン的問題」。

良くわからないと思っている人も多いのではないのでしょうか?

今回は『後期クイーン的問題とは?徹底解説!』と題して、「後期クイーン的問題」についてまとめてみました。

後期クイーン的問題の解説

後期クイーン的問題とは?関係文献

概略についてはWikipediaから引用します。

~後期クイーン的問題とは(Wikipedia)~

推理作家法月綸太郎が論文「初期クイーン論」で『ギリシア棺の謎』『Yの悲劇』『シャム双子の謎』といった作品について分析する中で指摘した問題である。

なお、法月の論文の段階で「後期クイーン的問題」という語は使われておらず、この語の出所は定かではないが、諸岡卓真は笠井潔の評論がその流通のきっかけとしており、笠井が連載「本格探偵小説の「第三の波」」第七回において、法月が提起した問題を(クイーンの後期作品を例に挙げて)「後期クイーン的問題」と呼んで扱い、また『探偵小説論Ⅱ』として書籍化した際に「後期クイーン的問題」と題した章を設けたことによって、この名称が推理小説ジャンル内に定着していったとされる。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E6%9C%9F%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%B3%E7%9A%84%E5%95%8F%E9%A1%8C

関係する文献としては、

法月綸太郎「初期クイーン論」1995年

笠井潔「探偵小説論Ⅱ虚空の螺旋」1998年

飯城勇三「エラリークイーン論」2010年

諸岡卓真「現代本格ミステリの研究」2010年

第1の問題:探偵の最終解決が真であるか作中で証明できない

作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できないこと

たとえば、偽の手掛かり等で犯人が探偵より1枚上手だった場合、

探偵の最終推理が間違っていることになりますが

それを証明することはできませんね。

第2の問題:探偵は神のように振舞ってキャラの運命決めていいのかい?

作中で探偵が神であるかの様に振るまい、登場人物の運命を決定することについての是非

名探偵の捜査・犯人指摘によって、第2の殺人とか起きたりしたらそういう責任どうするの?

という問題。

他にも、名探偵は自由に人を裁いてしまうケース。

・犯人が分かったけど指摘すると激高して他の殺人も起きそうだから、自供しなかったら毒薬で犯人殺す。

・犯人が分かったけど自己防衛的なとこあるし、犠牲者の方が悪いとこあるし、犯人さん美人だし、犯人分かっているの名探偵の俺だけだし、う~ん、無罪!言わないことにしましょう。

他には、探偵がいることによって事件が起きてしまうケース。

有名どころで言うと、アガサクリスティの「ABC殺人事件」。

名探偵ポアロに挑む形で、犯行予告が届く。

ポアロがいなかったらこんな事件が起きなかったかもしれないと思うと、

探偵の存在意義はなんなんだ…というのが第2の問題の1つ。

麻耶雄嵩「神様ゲーム」は後期クイーン的問題回避策?

後期クイーン的問題に挑んだ作品は沢山ありますが、私が面白いと思ったのは麻耶雄嵩さんの「神様ゲーム」

この作品の探偵はなんと、”神様”

後期クイーン的問題的に見ていくと

第1の問題:神様なので真実わかる→解決

第2の問題:探偵自体が神なので運命決めて良し→解決

となるわけです。

まぁ、第2の問題については神様が人の姿して出てきて、犯人が誰だとか言い出すのはどうよ?とは思いますが。

「神様ゲーム」と続編の「さよなら神様」は倒叙ミステリとしても楽しめるので、ミステリ好きには嵌る作品ですね。

まとめ

今回は『後期クイーン的問題とは?徹底解説!』と題して、「後期クイーン的問題」について紹介しました。

では、今回もご覧いただきありがとうございました!

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