こんにちは!本格ミステリブロガーのアボカドです。
今回は『「アルバトロスは羽ばたかない」(七河迦南)何故面白いのか徹底考察』と題して、小説「アルバトロスは羽ばたかない」についてまとめてみました。
あらすじ
~あらすじ~
児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。
そんな慌ただしい日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。
これは単なる「不慮の事故」なのか?
だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手掛かりが隠されていた。
鮎川哲也賞受賞作『七つの海を照らす星』に続く、清新な本格ミステリ、待望の文庫化。
出典元:版元ドットコム(https://www.hanmoto.com/)
本作のジャンル・特徴
- 本格ミステリである
- 学園ミステリ
- 日常の謎
本作の評価・加減点理由
「アルバトロスは羽ばたかない」の評価(総合的面白さ :★★★★★)
総合的面白さ :★★★★★
意外性+論理性:★★★★☆
- 文章の読み易さ:★★★☆☆
- 古典ミステリ感:★☆☆☆☆
- 登場人物の魅力:★★★★☆
- 私の好み :★★★★☆
「アルバトロスは羽ばたかない」の加点ポイント!
◎非常に良い点
- やがて浮かび上がってくる意外な真相は印象的
- 日常の謎を扱っている著者の心理描写には定評がある
〇良い点
- どのキャラも実に生き生きと描かれている
日常の謎を扱っている七河迦南さんの心理描写には定評があります。
推理、解決の中で、苦さや、希望を感じれるのはこの作品の魅力。
児相の海王さんのおかげもあり、今作での春菜の推理力は格段の成長を感じさせる。
そして、それとは別に、本作にはある仕掛けがあり……。
意外な真相は衝撃的。伏線の密度も濃い。
「アルバトロスは羽ばたかない」の減点ポイント!
△イマイチな点
- 続編なので、前作を読んでおく必要あり
××かなりイマイチな点
- —
保育士・北沢春菜を始めとしたキャラクターは前作「七つの海を照らす星」に登場してくるので
先に前作から読んだ方が良いと思います。
ただ、「七つの海を照らす星」は私的には日常の謎として好きな作品ではあるのですが、
派手な展開がなく、少し、地味なところもあるので、誰に、どう薦めればいいか迷いますね。
まとめ
今回は『「アルバトロスは羽ばたかない」(七河迦南)何故面白いのか徹底考察』と題して、小説「アルバトロスは羽ばたかない」について紹介しました。