こんにちは!本格ミステリブロガーのアボカドです。
今回は『「名探偵は嘘をつかない」(阿津川辰海)の評価考察と次に読むべきオススメ本7冊紹介』と題して、
小説「名探偵は嘘をつかない」についてまとめてみました。
あらすじ
~あらすじ~
「ただいまより、本邦初の探偵弾劾裁判を開廷する!」
彼が本当に嘘をついていないのか、それは死者を含めた関係者の証言によって、あきらかにされる!
名探偵・阿久津透。
その性格、傲岸不遜にして冷酷非情。
妥協を許さず、徹底的に犯人を追い詰める。
しかし、重大な疑惑が持ちあがった。それは、彼が証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したというものだった――。
ミステリファン必読の、新人発掘プロジェクトKAPPA-TWO第一弾!
出典元:Booklive
本作のジャンル・特徴
- 本格ミステリである
- 多重解決
- 特殊設定
- 霊媒ミステリ
- 転生あり
本作の評価・加減点理由
「名探偵は嘘をつかない」の評価(総合的面白さ :★★★☆☆)
総合的面白さ :★★★☆☆
意外性+論理性:★★★★☆
- 文章の読み易さ:★★☆☆☆
- 古典ミステリ感:★★★☆☆
- 登場人物の魅力:★★☆☆☆
- 私の好み :★★★★☆
- 多重解決。次々と謎、推理が続いて行くのでページをめくる手が止まらない。
- 新人ながら、端正なロジック
- 名探偵とは何かを問い直すような作品
- 破天荒男探偵と常識人女の子助手の関係
×イマイチな点
- いろんな要素を積めこみすぎてまとまりがない
- 某逆転する法廷ミステリゲームに似ている
「名探偵は嘘をつかない」の次に読むべきオススメ本7冊
①星詠師の記憶
阿津川さんの2作目。シリーズ物ではない。
同じく特殊設定ミステリ。
1作目以上に本格ミステリとしての完成度が着実に上がっている。
②紅蓮館の殺人
阿津川さんの3作目。
特殊設定ミステリ作家としていくのかと思いきや、本作は特殊設定ではない。
2作目以上に本格ミステリとしての完成度が着実に上がっている。
阿津川さんが、どこまで成長していくのか楽しみです。
2020年本格ミステリベスト10の3位。
③毒入りチョコレート事件
多重解決繋がり。
毒入りチョコレート事件は、元祖「多重解決」と言えるような古典ミステリです。
④その可能性はすでに考えた
多重解決繋がり。同じく新人本格ミステリ作家井上真偽さんの作品。
最近の若手本格ミステリ作家の1つの特徴、
「スピード感のある謎解き」を体現している作品ですね。
⑤聖女の毒杯その可能性はすでに考えた
「その可能性はすでに考えた」の続編。
読むなら「その可能性はすでに考えた」を先に読みましょう。
2016本格ミステリベスト10の1位受賞作品。
⑥逆転裁判
某逆転する法廷ミステリゲーム
霊媒ミステリ+法廷ミステリな所、似てるよなぁ。
絶対、阿津川さんは逆転裁判の影響受けていると思いますね。
⑦medium霊媒探偵城塚翡翠

霊媒ミステリ繋がり。
2020本格ミステリベスト10の1位受賞作品。
まとめ
今回は『「名探偵は嘘をつかない」(阿津川辰海)の評価考察と次に読むべきオススメ本7冊紹介』と題して、
小説「名探偵は嘘をつかない」について紹介しました。