こんにちは!本格ミステリブロガーのアボカドです。
今回は『「そして誰も死ななかった」(白井智之)の評価考察と次に読むべきオススメ本7冊紹介【ネタバレなし】』と題して、小説「そして誰も死ななかった」についてまとめてみました。
あらすじ
~あらすじ~
覆面作家・天城菖蒲(あまき・あやめ)から、絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。
しかし館に招待主の姿はなく、食堂には不気味な泥人形が並べられていた。
それは十年前に大量死したミクロネシアの先住民族・奔拇族が儀式に用いた「ザビ人形」だった。
不穏な空気が漂う中、五人全員がある一人の女性と関わりがあることが判明する。
九年前に不可解な死を遂げた彼女にかかわる人間が、なぜ今になってこの島に集められたのか。
やがて作家たちは次々と奇怪な死を遂げ、そして誰もいなくなったとき、本当の「事件」の幕が開く。
出典元:版元ドットコム(https://www.hanmoto.com/)
本書のジャンル・特徴
- 本格ミステリである
- クローズドサークル
- 孤島
- そして誰もいなくなった系
- 特殊設定
- 奇妙な館
- サイコミステリ
- エログロ描写
- 見立て殺人
本作の評価・加減点理由
「そして誰も死ななかった」の評価(総合的面白さ :★★★★☆)
総合的面白さ :★★★★☆
意外性+論理性:★★★★☆
- 文章の読み易さ:★★★★★
- 古典ミステリ感:★★★☆☆
- 登場人物の魅力:★★★★☆
- 私の好み :★★★★☆
- 数ある「そして誰もいなくなった」アレンジの中でも異彩を放つ
- ぶっ飛んだ世界観と端正な謎解きのアンバランスが癖になる
- 白井智之さんの作品の中ではエログロ描写は一応少なめ
×イマイチな点
- エログロ描写がある為、人を選ぶ
- 終盤の展開は大味かな
「そして誰も死ななかった」の次に読むべきオススメ本7冊
今回は、元ネタである「そして誰もいなくなった」オマージュ系作品を中心に紹介します。!
①そして誰もいなくなった
オマージュ元であるアガサ・クリスティさんの「そして誰もいなくなった」。
後世の作品に影響を与えた作品として、本格ミステリの歴史の中でも非常に重要な作品。
日本でも親しまれており、この作品のファンも多い。
フォーマットの優秀さからも、「そして誰もいなくなった」のオマージュ作品は数々存在します。
もし、読んでいなかったら必読です。
②十角館の殺人
新本格ミステリの始まりにして伝説の作品。
そういえばこの作品も「そして誰もいなくなった」の
オマージュでしたね。
ネタバレになるので言えませんが他のクリスティ作品
のオマージュ要素も含んでいる。
③月光ゲーム―Yの悲劇’88
同じく新本格の初期部隊である有栖川有栖さんの作品から。
日本の第一線の本格ミステリ作家は皆、
そして誰もいなくなった挑戦しているのかもしれない
④ジェリーフィッシュは凍らない
市川憂人さんの第26回鮎川哲也賞受賞作。
特殊設定+そして誰もいなくなったという意味では
そして誰も死ななかったと同じジャンルですが
作風は全然違いますね
⑥インシテミル
バトルロワイヤル+本格ミステリ
一周回ってそして誰もいなくなったオマージュ?
普段は日常の謎を書いてる米澤穂信さんが
急に物騒な作品書き出したなと思った作品
⑤バトルロワイヤル
バトル・ロワイアルはそして誰もいなくなったの
オマージュ?亜種なのか?
⑦ダンガンロンパ
そして誰もいなくなったというより
バトルロワイヤル+逆転裁判だけれども。
グロ面はそして誰も死ななかったよりはマイルドです。
まとめ
今回は『「そして誰も死ななかった」(白井智之)の評価考察と次に読むべきオススメ本7冊紹介【ネタバレなし】』と題して、小説「そして誰も死ななかった」について紹介しました。
では、今回もご覧いただきありがとうございました!
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